【体験談】嫁も子供も居る相手の「絶対別れる！」を信じ続けた女性の末路

誰しも、「初めて」と言うのは大切にしたいと思うものですよね。
これまで恋愛経験があまりなかったりすると余計に、「初めての相手」や「初めての経験」と言うのは自分の中で美化されがちです。
今回はそんな「初めて」から始まるゆず子さん（仮名/20代）の体験談をご紹介します。

ゆず子さん（20代/女性）の不倫体験談
まとめ

ゆず子さん（20代/女性）の不倫体験談

ゆず子さんはお酒が好きで、週末は友人や同僚とよく飲みに行っていたそうです。
その日は友人の知り合いが働いているという居酒屋へ。4人で楽しく飲み進めていると、友人の知り合い・藤間（とうま/仮名/20代）さんが接客をしにテーブルへ。
メニューを注文している友人を見ていたゆず子さんがふと顔を上げると、真っ直ぐこちらを見ている藤間さんと目が合いました。

ゆず子さん

お恥ずかしながら、当時の私は男性経験がなく、お付き合いもあまり経験がありませんでした。
なのでその時は「見られている」と分かって咄嗟に顔を隠したんです。
あの時の彼の視線は今でも忘れられません。

そのまま飲んでいたゆず子さんたちの所へ、仕事終わりの藤間さんが合流します。
「ちょっといい？」と、藤間さんは真っ直ぐゆず子さんの隣へ。男性慣れしていなかったゆず子さんは少し戸惑いましたが、藤間さんのトーク力やお酒の力も相まって戸惑いはすぐに消えていきました。

連絡先を交換、怒涛のアプローチ

その日のうちに連絡先を交換したゆず子さんと藤間さん。藤間さんは歳下でしたがしっかりしていて、「一目惚れしました」「好きです」とゆず子さんに毎日連絡を送ってきます。
最初はゆず子さんも悪い気はせず、挨拶や軽い会話を続けていましたが、日が経つにつれ食事や飲みの誘いが増えてきました。元々お酒好きだったゆず子さんも、この頃には警戒心を解いて二人で飲むことを了承。
当日、いつもより少しリッチな飲み屋に入った二人はお酒を飲みながら会話に花を咲かせます。

ゆず子さん

私は元々お酒に強く、滅多に酔ったことがありませんでした。
でもその日は藤間さんと居るのが楽しくて、つい飲みすぎてしまったんです。
ふらふらしている私を支えて、藤間さんは一緒に家までついてきてくれました。でも…今思うとそれは、常套手段だったんですよね…。

ベッドに倒れ込んだゆず子さんを、藤間さんは甲斐甲斐しく介抱してくれました。
やがてゆず子さんの酔いが少し冷める頃には、二人の間に先ほどまでとは違う空気が流れ始めます。藤間さんの真剣な表情に、ゆず子さんはつい、身体を許してしまいました。

一夜明けて知る、衝撃の事実

これが初体験だったゆず子さん。藤間さんは少し驚いたようでしたが、お酒の力もあり最後まですることに。
かなりの痛みはありましたが、何とか彼を受け入れました。そんな、本来であれば幸せの中目が覚めるはずの朝。
ゆず子さんは藤間さんの口から衝撃の事実を伝えられます。

ゆず子さん

彼は既婚者でした。お嫁さんと生まれたばかりの子供を実家に預け、一人で働きに来ていたんです。
お嫁さんの写真も、子供の写真も見せてもらいました。私は知らない内に不倫相手になって、彼と一夜を共にした事に驚きました。
でも……その時の私は初体験の直後だったこともあり、彼の「一目惚れした君と一緒になりたい、嫁とは離婚するから」って言葉を信じようと思ってしまったんです。

既婚者と知ってもなお、ゆず子さんは藤間さんとのお付き合いをしていくことにしました。
その日から、藤間さんとは恋人同士のようにいつでも連絡を取ったり、イチャイチャしたり。藤間さんは一人暮らしをしているゆず子さんの家に帰ってくることが多くなり、まるで結婚生活をしているかのような幸福感がありました。

離婚しない彼、考えついた嘘

ゆず子さん

それから1年半くらい経っても、彼は離婚する気配を見せませんでした。
でも離婚って大変なんだろうし、子供も小さいしきっといつかしてくれるよね。と自分に言い聞かせていた私ですが、さすがに少し不安になります。
経緯を知っている友人にも相談してみましたが、突き放しはしないものの「離婚する気ないよ」の一点張り。でも彼は約束してくれたし、と言う想いがより一層募っていきました。

そこでゆず子さんは一つの方法を思いつきました。彼は行為中、避妊具を付けたがらないタイプで、いつもゆず子さんがピルを飲んで避妊していました。
「出来ちゃったことにしよう」。彼の本音を聞き出す為にも多少の嘘は許されるはず。こうして藤間さんの帰りを待ち、ゆず子さんは最後の手段に出ることにしたのです。

「ほらね。」友人の言葉に目が覚める時

仕事から帰ってきた藤間さんといつも通りくつろぎ、ついにゆず子さんは話を切り出しました。

ゆず子さん

迫真の演技だったんじゃないかと思います。彼は口を開けて私を見た後、サッと顔を青くしました。
でも、私はこれで彼が「離婚する、子供が出来て嬉しい」って言ってくれるものだと思ってましたから、何も怖い事はありませんでした。
実際に出てきたのは、ずっと友人に言われ続けていた言葉でした。

藤間さんは返事を期待するゆず子さんに衝撃的な言葉を返しました。

「ごめん。費用なら出すからおろしてくれ。それが良いよ。」

当時のゆず子さんは、天国から地獄へ一気に突き落とされたような衝撃を受けました。
そのまま藤間さんは終電で帰ってしまい、家には一人きり。妊娠が仮に本当だったとしたら、立ち直れていなかっただろうと言います。
泣きながら友人に連絡を入れると、その友人は「ほらね。」と呆れた声で言ったそうです。その時ようやく、ゆず子さんは盲目的な恋から目を覚ましました。

彼を信じていたゆず子さんに訪れた結末

ゆず子さん

費用を出すと言っていたのに、彼はその日から連絡が取れなくなりました。
当時彼は職場も別の場所に移っていて、私にも生活があったので今まで以上に仕事に打ち込み、そのまま会う事もなく終わりを迎えました。
結局、彼は責任を微塵も取るつもりはなかったし、離婚もするつもりはない、最低な人だったんだと気が付きました。

初体験の嬉しい思い出も、恋人らしい生活も一瞬にして失ってしまったゆず子さん。
同時に、当時の自分がどれだけ盲目的になっていたのかを客観的に見られるようになったそうです。
もし自分の周りに同じような境遇の人が居た時は、自分を見放さずに傍に居てくれた友人と同じように振舞おうと決めているそう。
藤間さんは共通の友人とも連絡を絶ち、音信不通だそうです。

まとめ

いかがでしたか？
今回は、ゆず子さんが独身女性だったからこそ、大変な事態にならずに済んだ部分もあったようです。
ですが万が一お腹の中に生命を宿していたとしたら……藤間さんのしたことは許されない事ですよね。
過去の失敗を二度と繰り返さないよう、ゆず子さんはより恋愛には慎重になっているとのこと。
相手をどこまで信じるのか、お付き合いの先に何が待っているのか、一度立ち止まって考えてみる時間を取るのは大切なことかもしれませんね。