「推し」と「好き」の違いって分かる？恋愛をする時に大切な考え方のベクトルを解説

突然ですが「推し」は居ますか？
好きな芸能人が居て出演するドラマは欠かさず観ている、海外のロックバンドのファンでずっと聴いているなど、生活の一部として「推し」を自然と応援している人も少なくないのではないでしょうか。
今回はそんな「推し」と「好き」の違いについて解説します。

「推し」と「好き」の境界線とは

「推し」と「好き」の境界線を分かりやすく一言で表すと「見返りを求める気持ちの有無」です。下記のリストを見てみましょう。

「推し」に対する感情と言うのは、ある意味で一方的でもあります。ですが、きちんと1本の線が引かれているのが分かるでしょうか？
推しに対する感情は、自分の事を認知して親密な関係になりたい＝対等な存在になりたい、と言う気持ちには直結していません。「推しの世界」に自分が存在したいとは基本的に思わないからです。
応援しているのにこっちの存在に気付いてくれない！と言う考えになったら、それは「推し」ではなく「好き」と言う感情に変わったと考えるべきでしょう。

一方で「好き」と言う感情には、相手に近づきたい、親しくなりたい、と言う気持ちが込められています。ある意味で「推し」とは真逆の考え方ですね。
「推し」に対しての感情と比較してみると、相手の事より深く知りたい、自分の存在もちゃんと知って欲しい、と言う「欲求」が見て取れます。テレビ越しに見ているだけで幸せだったのに、今は直接会いたくて仕方がない。そんな気持ちが強くなっていたら、相手を恋愛対象として見ているのかも知れません。

身近な人と「推し」のバランスは？

結論から言ってしまうと、「推し」も「好き」もその人の感情やそれに対する考え方で変わります。
「好きだから推す」と言う言葉がありますが、たとえ最初が悪印象だったとしてもそれを覆せるほどの何かがあって、悪印象を払拭できるほどの気持ちを持つことになったならまた少し意味は変わってきますよね。
なので明確に「推し」はこう、「好き」はこう、と言い切る事は出来ず、ある程度当人に委ねられている部分はあるでしょう。ではもし、自分が誰かの「推し」になったとしたら、どうでしょうか？

「推し」です、と言われたらどうする？

もし友人や後輩、知り合いに「あなたを推しています」と言われたらどうしますか？
芸能活動をしていたりアーティストとして何か活動をしていなければ、基本的には「ドキッ」としますよね。え、どうして？と思うでしょうし、変に意識してしまうかもしれません。
そんな時、先ほどの比較リストを思い出してみましょう。

特別な感情がない

まずは冷静になってこちらの面から考える方が良いでしょう。自分をリスペクトしてくれている、と言う気持ちには素直にお礼を言っても良いと思います。
「推し」と言う言葉には一種のフィルターがあります。「推し＝好き」と解釈してしまう事によって、相手が自分を恋愛的な意味で「好き」と思い込んで行動してしまうと逆に相手が引いてしまう可能性があります。理想の上司、理想の先輩、そんな気持ちで見ていたのに相手の態度が急に変わった…。なんてお互いにショックを受けないように立ち回る事が大切です。

特別な感情がある

もしかしたら告白する勇気が出なくて「推し」と言う言葉を使った場合もあります。ですがこの場合も相手の気持ちを決めつけて動く事はせず、ゆっくりと関係を進めていくのが良いでしょう。相手の事をさりげなく質問してみたり、小さな交流から測ってみるのがおすすめです。もし相手に特別な感情があれば、打ち解けていくことによってお互いの気持ちをきちんと確認できるタイミングがやってきます。

付き合ってる相手に「推し」の存在は言うべき？

恋人が出来ても「推し」を応援したい気持ちは変わらないですよね。何故なら、恋愛感情と推しに対する気持ちはここまでで書いてきたように「別枠」であるからです。
ですが、伝え方やタイミング、恋人と推しに対する振舞いの違い、考え方の違いによっては安易に自分の「推し」について話さない方が良い場合もあります。

推しの存在を隠す場合

もし恋人や今後お付き合いを考えている相手が「推し」と言う言葉についての知識がない場合には、一旦推しの事を話すのはやめておいた方が賢明です。未知の感覚、未知の言葉に対して人はきちんとした情報と正しい知識を身につけないと認知が歪んでしまうからです。「推しって何？俺より好きって事？」なんて事になったら、定義の話から始めなければなりません。なのでまず外堀から埋める為に「この子気になってるんだ～」くらいに留めておくのが良いでしょう。

推しが居るのか聞かれた場合

アイドルが出ているテレビを見ていて「この子好きなの？」などの会話の流れがあれば、「推しなんだよね」と素直に答えても良いかも知れません。もし恋人が推しに対して嫉妬してしまいそうな場合には、無理に答える必要はありません。尊敬や憧れの気持ちと、相手を独占したい・一緒に居たいという気持ちはとてもよく似ているので、勘違いを起こしてしまう可能性があります。勿論、相手に理解がある場合は話しても良いでしょう。

相手に理解がある場合

相手にも推しが存在していたり、「推し」と言う概念に対して理解がある場合には素直に話して大丈夫でしょう。ですが、推しに対する愛情表現と好きな人に対する愛情表現はきちんと区別している、と言う部分までの説明が必要です。いくら相手の事が好きでも、相手より推しを優先してしまうなどのことがあれば、関係や気持ちにズレが生じてきます。好きな人への愛情をきちんと伝えた上で推しを応援するのであれば、すれ違いが起きることは基本的にありません。

相手からカミングアウトされたら

まずは「推し」と「好き」に関する根本的な違いを思い出しましょう。相手がカミングアウトしてくれた時、最も優先するべきことはそれを伝えた相手の心情を考えることです。
頭ごなしに否定したり、嫌いなどと言って推し活を辞めさせるような事はしないようにしてください。自分と「推し」は別の存在であり、感情のベクトルの向き方が違うと言うことを思い出しましょう。

まとめ

もし今気になっている人が「推し活」をしていたり、恋人を作りたいけれど「推し」も大切で悩んでいる方が居たら、まずは感情に線引きをするところから始めてみましょう。
「これは恋…？」と思っていても、自分を客観視してみると「あ、ファンなんだな」と気が付くことがあるかも知れませんし、その逆もあるかも知れません。また、相手の感情がどちらなのか分からない、となった場合には、電話占いを利用してみるのもおすすめ。相手の気持ちについて占い館まで出向かなくてもその場で占って貰うことができます。
似たような感情だからこそ戸惑ってしまう「推し」と「好き」。悲しい誤解を生まない為にも、良い距離感で付き合っていけると良いですね。

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